予防歯科

歯医者が苦手な方こそ
定期検診を

  • 予防歯科とは、むし歯や歯周病になってから歯科医院で治療をするのではなく、悪くなる前にメインテナンスを継続することです。
    メリットは、定期的にお口をチェックすれば、むし歯や歯周病を初期段階で治療できる確率が高まることです。
    「歯医者が苦手でできれば行きたくない」「痛みを抑えた治療をしたい」とお悩みの方ほど、定期検診を続けたほうが痛みや費用、来院回数などを抑えられて健康なお口を維持できる可能性が高まります。
  • POINT

    当院では歯科医師だけでなく歯科衛生士も拡大鏡を使用することができますので、定期検診でご来院された患者様のお口の中をしっかり拡大して、むし歯や歯周病になりかけているところがないかをくまなく確認いたします。
    どんな小さなものでも見逃しませんので、むし歯・歯周病予防のためにぜひチェックを。

  • POINT

    当院ではメインテナンスをご利用になる患者様に、快適な空間をお届けしたいという想いから、予防専用ルームをご用意しております。こちらでは治療ではなく、歯のクリーニングやPMTC、フッ素塗布などの予防処置を中心に提供いたします。プライベートな空間で、リラックスした状態でご利用いただけます。

  • POINT

    的確な治療や計画的な予防を実現するために、当院では「歯科衛生士担当制」を採用しております。可能な限り同じ歯科衛生士が処置を担当し、1回あたり30分~1時間程度のお時間をいただいた上で、一人ひとりに適した処置の提供やセルフケアのアドバイスなどを行います。歯やお口のお悩みは遠慮せずに何でもご相談ください。

検査方法の紹介

  • 歯周ポケット検査

    歯周ポケット検査では、歯周病の進行状態を把握できます。プローブと呼ばれる器具を歯周ポケットに挿入(プロービング)し、歯周ポケットの深さ(mm)や出血の有無などを検査します。また、歯ぐきの内側で生じる炎症や歯石の有無、歯根の形態などもチェックします。
  • 唾液検査

    唾液検査(サリバテスト)では、採取した患者様の唾液から、むし歯や歯周病のリスクを予測が可能です。また、細菌の種類や量なども把握でき、より一人ひとりに適した予防方法のご提案につながります。
  • 料金

    唾液検査 5,500円(税込)

    唾液検査の注意点

    唾液検査の1時間前から、飲食・喫煙・歯磨きなどを控える必要があります。また、殺菌剤配合のマウスウォッシュや洗口液は、検査前12時間から控えましょう。運動は唾液の分泌量に影響するため、より正確な検査のためにも、検査前の運動はお控えください。(抗生剤を服用中の方は、検査前にお知らせください)

  • オーラルフレイルを
    ご存知ですか︖

    オーラルフレイルとは、日本語で直訳すると「お口の機能の虚弱」を意味します。
    お口のささいな衰えを適切に対処せずに放置した結果、お口の機能低下や機能障害、全身の健康に悪影響を及ぼすリスクが高まるといったリスクが考えられます。 そのような負の連鎖に陥らないためにも、警鐘を鳴らす目的でオーラルフレイルが提唱されているのです。
    当院でも精密検査を実施し、オーラルフレイルの改善に向けた治療や予防の提供が可能です。まずは一度ご相談ください。


  • お口の老化について

    こちらの図は、お口の老化のイメージ図です。
    例えば、食べにくいものを避けて柔らかいものを好んで食べていると、噛むために必要な筋肉が衰えて噛む機能がさらに低下し、図のような悪循環に陥ります。
  •  

    口腔機能低下のサイン

    • 発音がはっきりしない

    • よく食べこぼしをしてしまう

    • たまにむせることがある

    • 噛めないものの増加


  • check

    • 舌が清潔に保たれているか
    • 口の中が乾燥しているのかどうか
    • しっかりと歯が噛み合っているか
    • 舌や唇がしっかり動き発音出来ているか
    • 舌の働きが弱まっていないか
    • 食べ物をしっかりと噛めているか
    • 飲み込みに関する問診票
  • 検査方法

    • むし歯リスク測定器

    • 舌圧測定器

    • グルコセンサー

    検査後にはオーラルフレイルを予防・改善するための、効果的なトレーニング方もお伝えいたします。
    ご自宅でも気軽にできる体操なので、ぜひ毎日の暮らしに取り入れてみてください。

当院でできるケア

  • ブラッシング指導

    歯ブラシを歯に正しく当て、汚れをしっかりと取り除くにはテクニックが必要です。当院ではブラッシング指導を通じて、患者様に正しい歯磨きの方法を丁寧にアドバイスしております。

  • フッ素の塗布

    フッ素に含まれる成分には、歯質の強化や再石灰化の促進、むし歯菌を抑制する効果などが期待できます。歯科医師の指示のもと、歯科衛生士がフッ素を定期的に塗布し、むし歯や歯周病の予防をサポートいたします。

  • スケーリング

    日々のセルフケアだけでは、歯と歯の間、歯と歯茎の間などにわずかな磨き残しが生じます。磨き残しから歯垢や歯石が形成され、細菌の繁殖や歯周病が進行するリスクが高まります。歯ブラシでは歯石を落とせません。お口の清潔さを維持するには、歯科医院で定期的なスケーリング(歯石除去)が大切です。歯石除去により細菌量も少なくなり、歯周病の予防や口腔内の健康維持につながります。

  • PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)

    PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、歯科専用のさまざまな治療器具を使用し、歯科医師や歯科衛生士といったプロが処置を担当するお口のクリーニングです。歯垢や歯石、細菌の塊であるバイオフィルム、歯の着色汚れまでを徹底的に除去します。処置後は口腔内の細菌量が減り、爽快感や口臭の予防も期待できます。

ご自宅でできるケア

  • 正しいブラッシング

    むし歯や歯周病の予防には、正しい方法で毎日のブラッシングを行う必要があります。
    当院では予防歯科の一環として、一人ひとりの患者様に合わせたブラッシング指導を行っております。ケア用品の選び方や使い方もアドバイスしておりますので、ぜひご利用ください。

  • フッ素入り歯みがきペーストの使用

    ジェルではなく、ペースト状の歯磨き粉の使用がおすすめです。当院では特に、フッ素が1000ppm以上配合された製品を推奨しております。
    フッ素入りペーストを日常の歯磨きとして取り入れ、歯にフッ素を積極的に取り込むようにしましょう。また、すすぎは1回に抑えていただくと、フッ素が歯に残りやすくなります。

  • 歯と歯の間を清掃

    歯と歯の間に溜まる汚れは、歯ブラシだけでは落としきれません。汚れが残ると、むし歯や歯周病の原因につながります。デンタルフロスや歯間ブラシなどを使用し、汚れをしっかりと取り除きましょう。

  • キシリトール配合の
    食品を摂取

    キシリトールは糖アルコールの一種であり、口腔内で酸が作られるのを抑え、脱灰(歯の成分が溶け出す)を予防する効果が期待できます。おやつには、キシリトールが配合された食品がおすすめです。特にキシリトール配合のガムは、むし歯予防に効果的です。

  • しっかり咀嚼

    よく噛むことで唾液の分泌が促進されます。唾液には細菌を洗い流す洗浄作用があり、細菌繁殖を防ぐために効果的です。

定期検診の重要性

定期検診の受診により、むし歯や歯周病の早期発見・早期治療、今後の予防も期待できます。口腔内は非常に繊細であり、生活環境の変化やストレスなどで、常に状態が変わり続けています。健康な状態を維持するには、現在の口腔内の状況を知り、適切に対処することが重要です。当院では精密検査を実施し、一人ひとりに合わせた予防プランに基づく処置の提供が可能です。ぜひ定期検診をご利用いただき、お口の健康を守りましょう。